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あおみかんのブログ

フリーランスのIT系エンジニア。ゲーム制作スタジオ4th cluster代表。

「リスクを避けるために新卒で一度は大企業に入っておくべき」に感じる違和感

大学院を途中でやめてフリーランスとしていい感じに食っていけてる僕としては「一度は大企業に入った方がいい」とか言われると、なんだかなぁと思うわけです。それって人によるから安易なアドバイスしていいようなトピックじゃないよなぁ、と。 ということで今日は逆の「新卒で大企業に入ることのリスク」について話をしようとおもいます。どっちの視点もあるから、自分で考えてねってことです。

尚、僕がプログラマなので、プログラマ視点が強いですよ、ということを申し添えておきます。

大企業に染まるリスク

大企業で働くことの一番のリスクが、染まってしまうことです。 とくに新卒で3年ぐらい働いてしまうと、自分の働き方が最初の会社に特有のもので染められてしまいます。これはその企業で働く上では効果的ですが、他の会社に行くとイマイチだったり、業界をまたぐと使い物にならなかったりします。 とくにタチが悪いのが、自分が得た業務上の知見が、会社に特有なのかそうでないのか自分では区別がつかない、ということです。

そうすると、ローカルルールを押し付けて取引先から嫌がられる、なんてリスクもあります。これは会社員として働き続ける上でもあまり良くない点ですよね。

大企業での社員は一分野に特化しすぎる傾向がある

大企業っていうのは、社員全員を合わせたときに全体の業務が回りさえすればいいので、社員は一つのことに特化した人材になりがちです。 それはそれで良いこともあるんですが、ちょっとリスクがあります。その技術が必要なくなったら?自分がやりたいことが他にできたら?

それに、物事の理解っていうのは異分野で得た知見を取り入れることで進む傾向があると僕は思っていて、あまりひとつのことに特化しすぎるのは、結果的にスペシャリストとしても三流に落ち着くんじゃないかなっておもいます。

また、社会で行う大半の仕事は他の人とのコラボレーションにあるので、他の人の言い分を正しく理解する能力が求められるし、それを養うにはあまり特化したスペシャリストになるより、ある程度いろんなことができるようになった方がむしろ無難だと思います。中小企業だといろんなことをやらされるのでちょうどいいですね。

大企業もこれは理解しているので、いくつかの部署をぐるぐる回らせれるみたいで、この点はその企業がうまくやってくれていれば問題ないかもしれません。 ただ、あちこちを転々として得た知見の点群をつないで、大きな絵を描くことができるかは本人の力によると思います。

人生は短い

同じ人生の長さで、最終的に成し遂げたいなにかがあって、その経路に大企業に入ることが必要そうじゃなければ、時間の無駄ですよね。

20代のうちからフリーランスで働いていると得られるもの

20代のうちからフリーランスでやっていると、上記とは反対に、たくさんのお客さんを入れ替わり立ち替わり相手にすることになります。そうすると、会社に特有な知識はつかないのですが、ビジネスの基本としての、営業活動→実務→回収というプロセスを自然に踏むことになります。その視点を持っていて専門知識もある、という人は普通に会社員として働く上でも重宝されるんじゃないでしょうか。マネジメントの視点を持っている方がチームの一員として働くときにもよい、という話と似てます。

若いうちのフリーランスは応援半分で案件がもらえるので船出しやすいというのもあります。歳をとって既婚だと養う家族がいたりして、フリーランスになるのは難しいってのもありますよね。 最初からフリーランスだったら、パートナーへの説明に苦心することもないです、そもそも最初からフリーランスと付き合ってるんだからあとから文句を言うことじゃないし。

ここで「20代からフリーランスでやっているという30歳の人と、有名企業をやめて最近フリーランスになりました、という人と、どっちの方が仕事を任せてやってくれそうに感じるか」という問いを考えてみてください。僕はこれは圧倒的に、長年フリーランスでやってますっていう人の方が信頼して仕事を任せられると感じます。

おわりに

ざっとなんとなく思い描いていることを書いただけなんですけど、こんな感じのことを最近おもったのでざっと書いてみたのでした。

大企業に行くのも中小企業に行くのも起業するのもフリーランスになるのも、本人の勝手なんですけど、僕からはこんな視点もありますよって指摘だけしておきます。

こういうのは向き不向きがある話ですから「一般論」とやらには価値がありません。 自分にとってどうかな?というので考えるといいんじゃないでしょうか。